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2017年12月17日15:16 競馬Masters RSS




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[ 村沢和英 ] モニター調教師の相馬眼 - 英インターナショナルS回顧

 

ゼンノロブロイと武豊の最強コンビが聖地の頂点へと果敢に挑んだ。結果は2着。このレース、武豊の意識は「勝てる」と見込んでの騎乗であったと映った。位置取りも終始後方にて、前を捕らえられれば「勝てる」という彼なりのシナリオではなかったか?

自信は時として仇となりうる。勿論、自分の馬が一番強いと思って騎乗する事は騎手としての生命線的な部分であるとは思う。しかし海外での未知な要素も多い聖地の頂。彼が本来持ち得る「クールな慎重さ」が影を潜めていたとさえ。

直線に向いても、その騎乗に無理はなかったし馬にも余力はあった。きっと彼の事だから早い地点でゴールを見据えての逆算に入れたと思う。あとは前を捕らえれば勝てると。

彼の思惑通りに決勝線は次第に接近した。そして前を捕らえるとほぼ同時にゼンノロブロイは外から勝ち馬の強烈な決め手により逆に差し込まれていた。奇しくもそこが彼が逆算していたはずの決勝線。

私は思う。彼は忍び寄る「背後の気配」に気が付いていたのだろうか?おそらく「接近する背後の気配」に気が付いたのは・・・。

「聖地の頂」は名手の平常心さえも狂わせていく。それは「勝てる」と思い騎乗し、現実に「勝ちたい」と強い意識へと変貌した時に起こりうる「焦り」ではなかったか?

スペシャルウィークに至るまで「ダービー」を勝てなかったあの頃に似た彼の姿。

ちなみに勝ち馬はゼンノロブロイを完全徹底マークであった。必要以上に・・・。

これから海外へと挑戦していく馬をサポートする騎手の方々に言いたい。どんなに強い馬であってもレースにおいて、チャンピオンが防衛戦を行うような受け身の姿勢での戦い方などは存在しないはずである。

常に「挑戦者の姿勢」こそが頂点を唯一制す事が許される日本調教馬の「策」ではなかろうか?日本の競馬もいよいよ『聖地の頂』に本当の意味で手が届く所まできているのだ。

 

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