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2021年03月28日15:16 競馬Masters RSS




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[ 下條輝史 ] 馬力本願 - 『ハーツクライ 〜魂の叫び〜』

 

一頭の馬がいる。
その馬の名は ハーツクライ 。
歴史に確かに名を刻んだ、、、英雄としても悪役としても。
彼もまた日本近代競馬の結晶である。

 

 

父 サンデーサイレンス 牡馬 5歳
母 アイリッシュダンス 鹿毛   
母父 トニービン     2001年4月15日生まれ  

 

 

3歳・春 

 

☆日本ダービー

 

優勝馬 キングカメハメハ   2着 ハーツクライ

 

鞍上の横山典騎手のコメント
  能力は相当なものがある。フットワークはあまり良くないと聞いていたけど、今週栗東の坂路で乗ったら全然良かった。
それが今日平坦のボコボコした馬場を走らせたら良くなかった。『この事だったのか』とそこで思った。現時点では完成度の差、あの時計で走られたしね。でもこの馬は走るよ。凄い能力だ。

 

 

4歳・春

 

☆宝塚記念

 

優勝馬 スイープトウショウ   2着 ハーツクライ

 

鞍上の横山典騎手のコメント
  跨った瞬間からすばらしい状態だと伝わるものがあった。ダービーも含め。
今まで自分が乗った中では一番と思えたし、『コレなら一発ねらえる』。

 

 

 

 

 

4歳・秋

 

☆ジャパンカップ

 

優勝馬 アルカセット   2着 ハーツクライ

 

鞍上のルメール騎手のコメント
  前が飛ばしてくれたし、いい流れだった。4コーナーで外に出すとゴチャつきそうだったから直線では内を突いた。結果的には外に出した方が良かったかもしれないが 馬は最高のレースをしてくれたし、自分としても最善を尽くした。

 

 

 

 

 

4歳・暮れ

 

☆有馬記念

 

優勝馬 ハーツクライ   2着 ディープインパクト

 

鞍上のルメール騎手のコメント
  天皇賞、JCの反省を踏まえて乗り方を変えようと思っていました。やはり中山は府中とコース形態が違いますから前で競馬をする形になったんです。ハーツクライ自体、真面目な馬ですからどのポジションでも十分力を発揮できると感じていました。日本で初めてのGIを最大のレース、有馬記念で飾れて嬉しいですね。

 

橋口調教師のコメント
いや〜、ようやく私にも順番が回ってきましたね。
ディープインパクトが外から来たときには、また2着かと思いましたよ。これで来年は王道を歩んで行くと思います。

 

 

 

 

 

5歳・春

 

☆ドバイ・シーマクラシック

 

優勝馬 ハーツクライ

 

鞍上のルメール騎手のコメント
  日本の馬、そしてこの馬の強さを世界に示すことができた。そして何より、逃げて勝ちたいと思って、その通りに勝てたということが素晴らしいことだ。

 

橋口調教師のコメント
夢を見ている心境です。
逃げたのはルメール騎手の好判断。4コーナーを回る時、手応えが抜群で簡単には負けないと思っていました。

 

 

 

 

 

5歳・夏

 

☆キングジョージY&クイーンエリザベスDS

 

優勝馬 ハリケーンラン   3着 ハーツクライ

 

鞍上のルメール騎手のコメント
よく頑張った。最後の100mでバテてしまった。アスコットはタフなコースだから、4ヶ月ぶりのレースというのも影響したかもしれない。悔いのないレースはできた。

 

 

橋口調教師のコメント
  とても残念だ。先頭に立って、あと100mを切っていたのに惜しかった。ホームとアウェーの違いが出た。ジャパンカップに今回先着を許した2頭が来たら、今度は逆転できる。是非、ジャパンカップに来て欲しい。凱旋門賞ではディープインパクトに頑張ってもらいたい。

 

 

 

 

 

5歳・秋

 

☆ジャパンカップ

 

優勝馬 ディープインパクト   10着 ハーツクライ

 

鞍上のルメール騎手のコメント
  ノドは鳴っていたが、それはいつものこと。4コーナーから気配がおかしかった。何で急に止まったか分からない。

 

 

橋口調教師のコメント
  あんなぶざまな競馬をするような馬ではない。ハーツクライではない別の馬だった。このままではハーツのイメージが壊れてしまう。

 

 

吉田照哉オーナーのコメント
  間隔があきすぎていたからね。もしかしたらノドの症状が進行しているのかもしれない。まったく競馬になっていないし、有馬記念(12月24日・中山)へ使う。そこで好走すれば、来年もドバイに行くかも。

 

 

 

そして先日、正式に引退が表明されました。

 

橋口調教師
  のど鳴りがジャパンCの敗戦につながったのは間違いないし、息づかいが全然違っていた。やり残したことはあったけれど仕方がない。これが現実です。

 

吉田照哉オーナー
  有馬記念までは…と考えていたが、ジャパンCの後、かなり苦しがっていたそうなので、引退を決めた。のどさえ悪くなければ、もっと走れたと思うが、ここまで頑張ってくれて、本当に感謝している。種牡馬としての活躍を期待したい。

 

 

 

日本中が注目した有馬記念で、、、、。
確かに世界へと距離を縮めたキングジョージで、、、、。
夢の対決を無理をしてでも努めてくれた ハーツクライ 。

 

まだもう少し耳を傾けてみたかった魂の叫び、、、。

 

お疲れ様、、、そしてありがとう、、、。

 

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