一時期は頭の先からつま先まで、
どっぷりと競馬に浸かっていた私ではありますが、
たまに競馬から離れてみると、
今まで見えなかった競馬の良い所、悪い所が見えたりもします。
遊びとしての良い面、悪い面というものは、
わざわざここに書かずとも分かっている人は多いでしょうし、
また、人それぞれの楽しみ方を「これこれこうだ」と
書くのは無礼だと思いますので、
そういった事は書くのをやめておきす。
書きたいのは、賭事としての、競馬の良い所、悪い所です。
競馬の良い所、それはたくさんあります。
まずはなんと言っても、
自分でいくらまで負けられるかという線引きを
自分自身で決められる事です。
100円の馬券を買えば、例えどんなに酷いはずれ方をしても、
購入しただけの100円負けで済みます。
このレースは難しい、分からないと思うなら、
0円買う、つまり買わないという選択肢も許されています。
別の言い方をすれば、自信のあるレースだけを買い、
無理なレースは買わないという選択の自由が、
本人に100%与えられているという事です。
また、いくら考えても良いという点も、競馬の良い所だと思います。
日曜日に翌週の出走予定馬が分かれば、
当日のレース締切時間までなら何時間でも考えられます。
(実際はそういう訳にもいかないでしょうが、理論上の話として。)
枠順が決まるのはレース前日なので、
予想としての組立はそれからになってしまいますが、
とりあえず出走馬の能力を把握する事だけなら可能です。
これらはとてつもなくありがたい恩恵です。
例えば麻雀なら、
手が遅くてベタオリしたところでツモられてしまう可能性はありますし、
流局したとしてもノーテン罰符は払わなければなりません。
どれを切るべきか、鳴くべきか見送るべきか、
長考が許されるのはせいぜい2〜30秒程度でしょう。
麻雀に限らず対人の博打ならば、こういった不具合が往々にしてあるものです。
逆に悪い所といえば、必ずテラ銭を取られてしまう事でしょうか。
現在は単複で約20%、
その他の式別で約25%を胴元へ持っていかれています。
来年度からはこの数字が引き下げられる可能性が高いとは言え、
馬券購入者から見れば脅威である事は間違いありません。
(余談ですが、この控除率の高さを感じない人は、
金銭感覚が無いと思いますので、競馬をやめた方が良いと思います。)
他にもたくさんあろうかとは思いますが、
最近私が考えているのは上記のような事です。
競馬における的中は目標かつ理想であり、
あくまでケンが基本であるという戦術は、
これらから導き出した私なりの結論です。
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