公営競馬の経営状態の悪さは今に始まった事ではありませんが、
とうとうこんな企画まで打ち出されてしまっているようです。
「高知けいば「黒船賞」へ緊急支援を! かいばおけ支援金”緊急募集」
私は高知競馬場へ行った事がありませんし、
それどころか高知競馬の馬券を買った事すらありませんので、
偉そうな口を叩ける立場に無いかもしれませんが、
敢えて書くとするならば・・・こんなふざけた話はありません。
この「かいばおけ支援金」、突っ込みどころが満載です。
・何故黒船賞の賞金額を下げようとしないのか?
・経営が苦しい中、何故グレード開催を維持するのか?
・何故一口1000円なのか?
・支援金の目標額を達成できなくても、黒船賞を開催するのは何故か?
ただ、このような点よりも、私が許せない理由は他にあります。
「博打の胴元が、なぜファンへ募金を乞うのか」
支援金の目標額は1000万円との事ですが、
これを上回った場合でも、募金者への返還は成されないようです。
まったくもって馬鹿げています。
馬券を買う金が無い場合は、高知競馬が支援してくれるのでしょうか?
どうしてファンが、
馬主や関係者の為に金を出さなければならないのでしょうか?
競馬は文化である前に、博打です。
金が尽きたなら、潔く死ぬべきです。
かつて岩手競馬の存続について、一筆書いた私ではありますが、
この企画内容を見て、少し考え方が変わりました。
高知競馬に関しては、早くつぶれた方が良いと思います。
仮に今年1000万円集められたとしても、
それで経営事態が持ち直せるとはとても考えられません。
競馬サークルの裾野が狭まる事は、
日本の競馬レベルに悪影響もあろうかとは思いますが、
安易な企画で赤字を脱却できると本気で考えているような団体ならば、
無い方がマシです。
→過去の記事
|