こと馬券において大切な事は、予習よりも復習であるとの認識をもっているにも関わらず、
週始めに発売される専門誌を眺める際、ついつい次週の出走登録馬に目を向けてしまう私です。
このままではイカン、と思ってしまうくらいに負けた、という訳でもないのですが、
そろそろ自分の予想方法について見直す時期が来ているのではないかと、
なんとなく思えて来た今日この頃です。
私の場合、どの馬を買うかを決定するにあたって、
その決定に至るまでの道のりを2つのフェーズに区分けしています。
すなわち、「把握」と「予想」です。
まず「把握」。
読んで字の如く、競走馬の能力を把握するフェーズです。
当然の事ながら、手がかりとなるのはこれまでに走ってきた成績が主となります。
芝/ダートのどちらに向いているのか、距離はどれくらいが良いのか、
スタートは上手いか下手か、気性はどうか、枠を気にするタイプか、
末脚は長いか短いか、坂は得意か苦手か・・・・など、馬の持つ個性の全てを把握できるよう努めます。
(必然的に、新馬戦においてのこのフェーズはほとんど無くなってしまいます。)
競馬場において大事な「把握」は、パドックで見せる馬の健康状態です。
仕上がっているかそうでないかで、持っている能力を100%発揮できるかどうか、検討します。
次に「予想」。
「把握」フェーズで検討した馬達が与えられた条件の元にレースをしたらどうなるか、
それを予想するのがこのフェーズです。
スタートにおいて、ハナを切る可能性が高いのはどの馬か、逆に出遅れるのはどの馬かを考えます。
そして馬の持つ特性から、各騎手が何を考え、道中どの位置につけるかを考えます。
さらに、どこで仕掛け始め、4角から直線を向く頃にはどの馬がどのあたりにつけているのかを考えます。
最後にその馬が最速で何秒のタイムで上がれるのかを考え、最初にゴールする馬を考えます。
この「把握」と「予想」。
馬券を買うに当たって、この2つのフェーズは必要不可欠だと私は考えています。
「この血統が好きだから買う」とか、「この馬は中山得意だから買う」とか、
そういう買い方はなるべくしないよう、心がけています。
で、この予想方法のどこを見直すべきか、
キーを叩きながら検討していると、ある人にガツンと言われてしまいました。
「能書きはいいから、当たる馬券を買えよ」
非常に耳が痛いひと言です。
でも、こういう能書きをブチブチとたらすのもまた、競馬の楽しみのような気がします。
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