さて、中山金杯の反省を書きます。
正月気分が吹っ飛ぶような、シャドウゲイトの圧勝劇でした。
逃げたのはワンモアチャッター。
スローが予想されるメンバー構成、道悪、大外枠という悪条件の中、
あくまで勝ちに行きたいという横山典騎手の気持ちが伝わる騎乗でした。
ただ3角以降の走りを見る限り、やはりこの馬は脚を溜めた方が良さそうです。
中山コースも道悪も合っているとは言えず、今回は仕方の無い敗戦でした。
馬場を考えると、前半1000m59.8秒のペースは決して遅くありません。
ブラックタイドやアサカディフィートが追い込んできた事を思うと、
むしろ速めのペースだったと思います。
にも関わらず、3角先頭から7馬身もの差をつけて
逃げ切ったシャドウゲイトの勝ち方は、ハンデ戦として異例としか思えません。
他馬がこぞって道悪を苦にした事、急成長にハンデが伴わなかった事という
好条件が重なった結果だと思います。
それにしても、馬場に泣いた馬が非常に多かったです。
上がりタイムだけを見ても、重馬場の巧拙の差が顕著に現れています。
番手からの競馬を選択したシャドウゲイトが38秒0。
最後方待機から追い込んで2着のアサカディフィートが37秒6。
中団から捲って3着を確保したブラックタイドが38秒5。
同じく中団から進んで4着入線のロジックが38秒9。
他馬は39秒を切れていません。
シャドウゲイトよりも早いタイムで上がれた馬が
アサカディフィートしかいないという事実に、ちょっと驚きました。
本命をつけたグロリアスウィークは7着でした。
馬場やメンバーを考慮して、さすがに今回は先行すると思いましたが、
北村宏騎手は意外にも中団待機からの競馬を選択しました。
馬場云々よりも、先行策を取らなかった事が敗因だと私は思います。
3角〜4角の反応を見ても、コーナーでの加速が苦手なのは明白です。
この競馬では例え良馬場だったとしても、勝てなかったと思います。
おまけの話を少し。
このレースは、1着に3番人気、2着に10番人気が入ったにも関わらず、
馬連と馬単の配当が同じでした。(10060円)
シャドウゲイト→アサカディフィートの馬単に相当な大量買いがあったのでしょう。
中山金杯、冠には日刊スポーツ賞の名があります。
この日の日刊スポーツ1面には、シャドウゲイトが大きく取り上げられていました。
大量購入した人は、良い初夢が見られた事でしょうね。
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