ディープインパクトの欠場、あおりを食らったマルカシェンク、
アサクサデンエンの藤田騎手とローゼンクロイツの後藤騎手の乗り代わり、
そしてトリリオンカットの放馬除外。
悠仁親王殿下御誕生慶祝という記念競争に位置づけられたにも関わらず、
レース前はアクシデントの連続。
なんともしまらない天皇賞だなぁと、スタートまでは思っていました。
しかしレース自体は大変見ごたえがあり、終わってみれば
さすがはGTだと関心させられたレースでもあった、天皇賞の反省を。
勝ったのはダイワメジャー。2年半ぶりのGT勝利でした。
インティライミが前半1000mを58秒8のペースで飛ばし、
道中はそれに控えた2番手。
この馬の持ち味である持久力が活かせる展開となりました。
直線で外ダンスインザムード、内フウィフトカレントに迫られた時は
相当苦しかったはずなのですが、
毎日王冠でも見せたゴール手前のもうひと伸びが本番でも炸裂し、
そのまま凌ぎ切って優勝、といった形でしょうか。
まさか、1800mから2000mに変わっても、
この最後の伸びが使えるとは思いませんでした。
ハイペースになる事は読んでいたのですが、私の予想としては完敗です。
2着はスウィフトカレント。
そろそろ疲れが出てもおかしくない時期なのですが、
いつも以上の末脚を発揮しているあたり、やはり今は成長期なのでしょう。
夏場は減り続けた馬体重が、ここに来てプラス10キロだった事が
全てを物語っている気がします。
3着はアドマイヤムーン。私の本命でした。
直線に向いたところで外へ持ち出そうとし、進路も開いていたのですが、
さらに外のスイープトウショウに寄られ、煽りを食らったのが残念でした。
それでもメンバー中最速の上がり34秒2を使っているあたり、
やはり力はあります。
1番人気のスイープトウショウは5着まで。
マイナス12キロの馬体重自体は、馬体を見る限り問題無かったと思います。
ただとにかく、いつもの覇気が感じられなかったのが気になります。
パドックでは比較的感情を表に出すタイプだったのですが、
今回はどこか元気が無さそうに見えました。
エリザベスかJCか、次走は分かりませんが、
もう一度この馬のパドックには注目しようと思っています。
レースを作ったインティライミは15着でした。
佐藤哲三、佐々木晶三の両氏を見ると、やはり思い出すのはタップダンスシチー。
しかし、いかんせん馬の能力が足りませんでした。
4歳馬は仲良く13、14、15着。
ゲートで暴れて外枠発走になったカンパニーにしか勝てないのは、
見ていて情けなくなりました。
それとも能力のピークは4歳秋、という考え方自体がもう古いのでしょうか?
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