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2021年03月28日15:16 競馬Masters RSS




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[ 関谷泰正 ] 競馬場へ行こう - 菊の記憶

 

競馬専門誌や新聞を読んでいると必ず目に入る、過去10年の成績。
菊花賞においてもそれは例外ではなく、
懐かしい馬達の走りが当時の記憶と共に蘇ってきます。

数あるG1の中でも、私はこの菊花賞というレースが大好きです。
牡馬クラシック3冠の最終戦である事にも胸躍るものがありますが、
それ以上に、秋が深まりつつある感傷的な季節に、
少しずつ差し込む西日を背に受けながら、
3000mもの距離をサラブレッド達が駆け抜ける情景が好きです。
淀名物、3角からのアップダウンで沸き起こる大歓声。
競馬の醍醐味が凝縮された、素晴らしい舞台設定だと思います。

記憶に残る菊花賞といえば、私は平成10年の菊花賞を挙げます。
1番人気は武豊鞍上のダービー馬、スペシャルウィーク。
皐月賞馬セイウンスカイは2番人気。
3番人気は世界的良血のキングヘイロー。
この3強がクラシックレースを沸かし、
同世代における壮絶な戦いを演じた、あの年の菊花賞です。

勝者はセイウンスカイ。レコードタイムでの逃げ切りでした。
父シェリフズスターという血統、脚質、馬体などから
長距離は持たないという前評判を覆しての圧逃劇でした。

当時の鞍上は横山典弘騎手。
長距離では定評のある名騎手である事は、わざわざ書くまでもありません。

最近の菊花賞では3年連続で2着という惜しい結果を残しています。
特に昨年、粘り強い先行策でディープインパクトを追い詰めた、
アドマイヤジャパンの走りは記憶に新しいところです。

その横山騎手が、今年はドリームパスポートで菊の舞台に挑みます。
1番人気は3冠へ王手をかけたメイショウサムソンと石橋守騎手。
さらにはダービーで驚異の粘り腰を見せたアドマイヤメイン。
アエローザを筆頭とした上がり馬も多数。

10年経っても20年経っても、「あの年の菊花賞は・・・」と
思い出されるような名レースを期待します。

 

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