みちのくレースの灯が、いまにも消えそうです。
3連勝式馬券、マルチ、フォーメーションの導入などで
再生を図った岩手競馬でしたが、売上げは相変わらず低迷。
県競馬組合はついに、廃止へ至る条件を明確に定めるとの
方針を固めました。
方針は収支均衡。つまり、赤字は即廃止へとつながります。
今の時代、というより、今の世間において、
利益にならない事業などやる価値も無いという判断を下す事は
ごくごく当たり前ではあります。
廃止となれば。
岩手競馬関係者、約2500人は失業します。
公営競馬にて唯一芝コースのある盛岡競馬場と、
正面に北上川を望む美しい水沢競馬場は、不要な巨大施設と化します。
菅原勲、小林俊彦といった名手達は、一番輝ける場所を失います。
ダービーグランプリや南部杯のファンファーレは永遠に聴けなくなります。
トウケイニセイ、メイセイオペラを代表する名馬達の物語は、
いつか語り草ですら、なり得なくなります。
新星ネバーオブライトがこれから歩むであろう軌跡は、
想像の世界に留まります。
このコラムを読んで下さるお金持ちの方へ。
楽天でも村上ファンドでもライブドアでも
国でも企業でも関口房朗会長でも何でもいいです。
誰か、岩手競馬を救ってやって下さい。
岩手競馬は素晴らしいです。
一度行ってみれば、分かります。
もう、競馬の廃止は、嫌です。
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