もの言わぬ馬だからこそ、言葉にならない叫びが聞こえる。
そんな気はしませんか?
昨年12月25日、中山競馬場。
有馬記念が終わった瞬間、スタンドに訪れたのは喝采ではなく、静寂。
「無敗の3冠馬、ディープインパクトが負けた。」
あの日あの時、視覚では現実を確かに捕らえながら、
本能では受け入れられない群集が帰路につく。
だが、あのレースの結果に、心から拍手を送れた者だけには、
勝者の叫びが聞こえたはずだ。
国際競馬統括機関連盟(IFHA)の発表では、
ディープインパクトが世界1位だそうだ。
同馬に唯一の黒星をつけた名馬が今、日の丸を背負って世界の舞台を踏んでいる。
目を閉じて、耳を澄ませて欲しい。
遥かイギリス、アスコットの空からは、
地を駆ける蹄の音と、心の叫びが聞こえてくる。
他ならぬ自分自身の為に、
魂の叫びを、今度は世界へ響かせてくれ。
日本最強馬の誇りを胸に、頑張れハーツクライ。
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