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2021年03月28日15:16 競馬Masters RSS




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[ 岡村信将 ] ラップタイム解析講座 - ヒトを考える

 馬7人3とか、何かそんな感じの馬と騎手の関係。人によっては5:5とか、もっと言えば騎手だけで買う人もいると思うけど、私は騎手をそんなに重要視していない。馬9人1ぐらいだろうか。だからと言って、騎手の技術が皆同じだと思っているワケではない。ただ、特別に上手い騎手と特別に下手な騎手を除けば、結構みんな似たり寄ったりじゃないかな、と。

 上手いと言われる騎手はどんどんいい馬に乗せてもらい、そうでない騎手が人気馬に乗る機会は少なくなる。近年海外や地方の騎手も数多くJRAレースに乗るようになって、その傾向はますます強くなってきたように見えるから。

 とは言えね、競馬を見ている以上、たまには騎手のことも考えてみたりするワケですよ。そんな時に考えるのが「上位人気をキッチリ上位に持ってこれる騎手」が本当の意味で上手い騎手ってことなのではないかということ。例えば下表を見てほしい。

※表1
1 武豊   50.3%
2 安藤勝己 42.9%
3 柴田善臣 39.9%
4 横山典弘 37.4%
5 藤田伸二 35.3%
6 後藤浩輝 33.6%
7 福永祐一 33.6%
8 蛯名正義 30.8%
9 四位洋文 30.3%
10 松永幹夫 29.8%

 2002年5月〜2005年5月まで、3年間全レースでの複勝率(3着以内)比較なんだけど(JRA所属騎手のみ)、これを見るとやっぱり武豊騎手がダントツなんだよね。しかしそれを1〜3番人気での成績に限定してみると…

※表2
1 安藤勝己 59.6%
2 柴田善臣 58.7%
3 武豊   57.7%
4 本田優  57.5%
5 藤田伸二 57.5%
6 佐藤哲三 57.2%
7 福永祐一 56.4%
8 幸英明  56.0%
9 横山典弘 55.8%
10 後藤浩輝 55.0%

 武豊騎手ダントツじゃなくなったでしょ? つまり「上位人気をキッチリ上位に持って来る」ことに関しては、みんなほとんど差がないワケさ。もちろん武豊騎手の場合、通常なら人気にならないような馬でも人気になっちゃたりするからその辺の考慮は必要だろうけど。

 そういった観点から、注目すべきは本田優、佐藤哲三、幸英明の3騎手かな。この3名は、多分リーディングの数字が示す以上に上手いはず。あと、※表2の数値で言えば、デットーリとかデザーモは65%超。この辺りは「特別に上手い騎手」ってことになるね。

 

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