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2019年01月20日15:05 競馬Masters RSS




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[ 岡村信将 ] ラップタイム解析講座 - フジキセキの軌跡

 毎年皐月賞前になると、ふとした拍子に思い出す、1995年当時「幻の三冠馬」とまで言われていたフジキセキ。2歳秋から朝日杯、弥生賞とすべて1倍台前半の1番人気。特に弥生賞で派手なパフォーマンスを見せた直後、休養ではなく当時前例のないトップホースの若齢引退だっただけに、そういった論調が一層加熱したのも仕方のない話だったのかも知れない。

 ちなみに現在はフジキセキの産駒がデビューして8年。産駒の傾向もハッキリと現れており、それが明らかになるにつれ幻の三冠論もトーンダウン。とにかく傾向として距離は2000mがギリギリ、皐月賞はともかく、ダービーと菊花賞については「それでも勝っていた」と言う人は少なくなったんじゃないかな。

 フジキセキ4戦のラップタイムを分析してみると、その多くは平坦戦。1200〜1600mを走っていたのだから仕方のない話ではあるが、決定的と思えたのは弥生賞。この1戦で私はフジキセキの適性がほぼ理解できたと考えている。

 1995弥生賞、先行から直線で一旦抜け出したフジキセキを、最後方からホッカイルソーが猛追。一旦並んだかに見えたが、そこからフジキセキが再び2馬身半離してのゴール。フジキセキの勝負根性(?)が賞賛されたレースだったのだが、私の見解は違った。

 実はこのホッカイルソーというのが結構偏執的な瞬発馬で、最後方からの追い込みがまさにソレ。フジキセキに並んだところでちょうど脚を使い切り、そこからフジキセキが突き放したように見えた映像は、実はホッカイルソーが止まっただけ。フジキセキ自身は同じ脚色での走破、つまり平坦ラップが得意な馬だったというワケだ。

 もしこの適性判断が正解なら、皐月賞はともかくダービーはほぼ間違いなくアウトだっただろう。ただそういった話を抜きにしても、フジキセキには化け物じみたエピソードがある。472kgでのデビュー戦から、次走+14kg。朝日杯では+6kgで492kgとなり、さらに年明けの弥生賞では+16kgで508kgに。デビューから連勝を続けつつ、4走で+36kg、得体の知れない恐ろしさを感じていたことも事実である。

フジキセキ 1995年03月25日登録抹消

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